占い詐欺の手口と弁護士に返金してもらう手順|詐欺の見分け方も解説
いま占い詐欺が激増しています。
電話占いが一般的になり利用者が増えたためか、NHKの報道によると2022年に起きた占い詐欺の件数は前年の8倍になりました。
そこで今回は注意したい典型的な占い詐欺の手口を解説します。
悪質な占い師のやり口を確認して、だまされないようにしましょう。
詐欺に遭った時に備えて、だまし取られたお金を弁護士に返金してもらうまでの流れもお伝えします。
占い詐欺は専門知識がないと対応できないため、弁護士に依頼する手順をぜひ確認してください。
占い詐欺の特徴
占い詐欺はインターネットが普及する前から存在する厄介な犯罪行為のひとつです。
多種多様な手口があり、代表的なものは次の2つです。
- 物品に価値があると誤解させて高額で販売する霊感商法
- 相手を不安にさせて鑑定を長引かせたり、何度も鑑定を受けさせる引き伸ばし詐欺
この2つはネット以前から全国各地の占いサービスで行われてきた詐欺で、なかでも霊感商法はマスコミでも度々取り上げられています。
電話占いが主流になった現在は以前にまして詐欺の巧妙化が進んでいるため、従来通りの用心だけでは対応しにくいです。
電話占いでよく見る詐欺は次の特徴を持ちます。
- 電話占いのシステムを悪用する
- 利用者の不安につけ込む
- 金銭欲を刺激する
いずれも手口さえ分かっていれば気づける詐欺なので、次の項目の解説を確認してください。
被害額は10万円~1000万円とかなり幅があります。最近は貯蓄がある高齢者女性が電話占いにハマり、占い師の言われるがままに金銭を払ってしまう事例があるようです。
お金を直接払うのではなく、購入したポイントで支払うことも金銭感覚を麻痺させて、だまされやすくなる要因のひとつだと言われています。
よくある占い詐欺の手口
占いサービスを利用するなら、これから紹介する詐欺の手口に注意してください。
いずれの詐欺も実行犯は占い師で、犯行の場所は対面占いや電話占いになることが多いです。
人の心を扱う職業だけあって、占い詐欺は利用者の心を巧みに突いてきます。
占い師がどうやって人の心を操るのか確認して詐欺予防に役立てましょう。
初回無料が終わったら高額な鑑定料が請求される
電話占いサービスは初回利用者に10分~20分ほど無料で相談できる特典を提供することがよくあります。
気になる占い師をお試しで利用できるなど、お得なサービスですが、これを悪用した詐欺もあるので注意してください。
最初だけ特典を使い無料で相談できますが、所定の時間を過ぎても鑑定を受けていると料金が発生します。悪質な占いサービスでは、いつ無料相談の特典が切れたのか分かりません。
そのまま相談すると料金が加算されていき、気づいたら鑑定料が数万円になっています。
料金の仕組みを詳しく知らない占い初心者にしてみれば、無料だと聞いて試したのに高額な料金を請求されて困惑するでしょう。
また、特定の占い師には無料相談の特典が適用されないこともあります。
そのことに気づかずに鑑定料が高額な人気の占い師に相談を依頼すると思わぬ出費につながります。
何度話を聞いても鑑定が終わらない
占いサービスの多くは鑑定時間が長くなるほど料金が加算される仕組みになっています。電話占いの場合は1分ごとに200円~500円ほど料金が増えていき、上限はありません。
利用者が自分で鑑定を終わらせない限り料金が増加する仕組みを悪用して、鑑定の引き伸ばしを行う占い師もいます。
鑑定のはじめや合間に当たり障りのない雑談を繰り返したり、頻繁に鑑定して時間を使う、鑑定の終わり際に気になることを言うなど、あらゆる手段を使って鑑定時間を延ばそうとします。
相場よりも高額なメール鑑定
メール鑑定は1回あたり2,000円~4,000円ほどかかる占いサービスです。悪質な詐欺では相場よりも高額な料金でメール鑑定を行うことがあります。
メール鑑定を好んで利用する人は人との会話が苦手で内気なところがあり、そこにつけ込んで高い鑑定料を請求します。
メールの文字数が増えるほど料金が増える仕組みを採用している占いサービスの場合、無駄に長い鑑定メールを送りつけて料金を不当に高くするケースもあり注意が必要です。
スピリチュアルなアイテムを売りつける
水晶やお札を売りつける霊感商法はよく悪用される手口のひとつです。電話占いの時代でも同じように怪しい品物を購入させようとします。
商材として使われるのはパワーストーンなど従来のものと異なることがありますが、だましの手口はほとんど変わりません。
「このままでは運気が上がらない」「いつまで経っても復縁できませんよ」などと不安を煽りながら高額な商品を購入するよう勧めてきます。
安全のために、占い師が物販を行うのを禁止している占いサービスを利用しましょう。
一方的に鑑定メールを送りつける
1度利用した占い師から頼みもしないのにメールが届き、返信したら鑑定料を支払うように言ってきます。占いの押し売りのような手口で、返信するまで何通も送られてきます。
悪質なケースでは複数の占い師から次々にメールが送られてくることもあると言われており、被害者のなかには恐怖を感じる人もいるほどです。
複数のメールが届くのはメールアドレスをブロックされるのを見越してのことで、かなり悪質と言えます。
詐欺占い師グループの標的になった場合はメールアドレスの変更など、思い切った対応が必要になるでしょう。
何度も呪文メールを送らせる
メールを使った占い詐欺は他にもあります。「願いを叶えたい」「悩みを解消したい」など利用者の強い願望を逆手に取ったやり口が呪文メールです。
呪文メールは、願いをかなえるとされる怪しげなフレーズや文章を書いたメールを、鑑定師に何度も送らせる詐欺です。
メールを使った占いはメール1通ごとに料金が発生するため、呪文メールを送る回数が増えるほど料金は増大していきます。
メール占いは1通あたりの最低料金が設定されており、文面が50文字程度でも1,000円以上請求されるケースもあるので、何通も呪文メールを送るとあっという間に10,000円以上の支払いになるでしょう。
宝くじの当選番号を鑑定すると提案される
鑑定を受けていて突然、「あなた運気が上がっているから宝くじの当選番号を鑑定してみませんか」と誘い、高額な鑑定料を請求する詐欺です。
相手の金銭欲を刺激するタイプで、占いにそれほど興味がない人でも「試しにやってみるか」と思わせます。
鑑定の最後で提案し、鑑定時間を引き伸ばしたり、メール鑑定でメールの回数を増やす目的で悪用されることもあるので気をつけましょう。
宝くじやギャンブルに関連した鑑定を禁止している占いサービスは多く、この手の鑑定は全く当てになりません。
鑑定を受けるたびに他の占い師を紹介される
鑑定中に「あなたの願いをかなえてくれる最適な占い師の先生がいます」と他の占い師を紹介します。無駄に鑑定を受けさせるための手口で、複数の悪質な占い師が収入を得る目的で行います。
占い師は鑑定中に他の占い師を勧めることは基本的にありません。自分の顧客としたほうが売上につながるからです。
しかし、実力が無く、リピーターができない占い師たちは相談客を獲得できないため、こういった詐欺行為に頼ります。
勧められた占い師も同様に実力が不足しているので、頼りにはなりません。
こんな占いサービスは詐欺の可能性が高い
ここでは詐欺の可能性が高い危険な占いサービスの特徴を紹介します。
洗練されたサイトデザインで、魅力的な占い師が在籍しているサービスでも詐欺を行っていることがあります。
悪質なサービスに共通する特徴を確認して、安全なサービスを選べるようになりましょう。
占い師の詳細が分からない
占い師の鑑定歴や利用する占術、得意とする相談内容についてほとんど説明が無い占いサービスは危険です。
情報を提供しないのは占い師の水増しをしているためです。1人が複数の占い師を演じている可能性もあるでしょう。
鑑定を依頼する占い師を探す際に、占い師の詳細を確認するのは常識なので、真っ当な占いサービスは詳しい占い師の情報を公式サイトに載せます。
情報提供を適切に行わない業者はひどく不誠実と言えます。
顔写真が無い、もしくは素顔が分からない占い師が多いサービスも警戒してください。
サイトの内容が頻繁に変わる
デザインやコンテンツが頻繁に変わる占いサイトは要注意です。
日常的に詐欺行為を行っているとネットで話題になることが多いため、危ないサイトだと知られるまえにサイトデザインを変えて他のサイトのフリをします。
サイト名やドメインを変えるといった巧妙なケースもあるので、初心者には分かりにくいでしょう。
「このサイト怪しいな」と感じたら、しばらく様子を見るといいでしょう。
サイトのデザインや登録されて、占い師が頻繁に変わるようなら危険のサインです。
本社の所在地が海外
運営会社の所在地が海外になっている占いサービスは利用しないほうが賢明です。責任者と連絡が取れない可能性があります。
裁判をすることになっても相手方に連絡が上手く届かずに時間だけが過ぎていくことになるでしょう。
国内でサービスを提供しているなら日本に事業所を置くのが一般的です。にもかかわらず問い合わせ先を国外の事業所としているのは非常識でしょう。
利用者と誠実にやり取りする意思がはじめからありません。
利用規約の内容が不誠実
詐欺を行っている占いサービスは利用規約の内容が杜撰で身勝手です。自社が負うべき責任について一切明記されていなかったり、いかなる場合も返金しないと書かれています。
ひどいケースでは利用者に通知することなく規約の内容を運営会社が自由に変更できると書かれており、常識を疑います。
また、規約の内容を変更した場合、事業者は速やかに利用者に変更したことと、変更内容を通知する義務を負うと民放に定めがあります。
そのため規約に変更の通知をしないことを明記しても何の意味もありません。規約を根拠に通知をしないのであれば法を守るつもりのない悪質な事業者と言えるでしょう。
解約に関する項目にも目を通してください。悪質な占いサービスは解約についての項目が規約にありません。
どうやったら解約できるのか、問い合わせ先はどこなのか利用者に伝えないことで解約を難しくしています。
占い詐欺の被害を未然に防ぐために心がけるポイント
占い詐欺は少しの注意や確認で回避できる場合があります。被害を防止するために、どういったことに気をつければいいのか解説しましょう。
場合によってはこれから紹介する詐欺予防ができない場合もありますが、その時は自分が危険な状況で占いサービスを利用していると認識してください。
どうしても利用すべきサービスなのか、改めて冷静に検討しましょう。
最終的にいくらかかるのか調べる
占いサービスの料金システムは分かりにくく、支払いが高額になりやすいので、最終的な支払い額がいくらになるのか確認してから申し込んでください。
料金の計算方法は利用するサービスによって異なります。対面の場合は30分2,000円などと料金と時間が決まっており、それを超えて相談したい場合は延長料金を支払うことになります。
この延長料金が高額になるケースが多いので、延長料金を必ず確認してください。
電話占いの場合は鑑定時間に1分あたりの料金をかけ合わせて計算します。
延長料金はありませんが、鑑定時間が長くなると際限なく料金が上がっていくので注意が必要です。
自分の個人情報(連絡先)はなるべく占い師に伝えない
占い師に自分の個人情報を伝えるのはトラブルの元です。
国民生活センターが2020年に公開した資料によると、占いサービスで名前と住所、メールアドレスを入力したところ、その後に大量の迷惑メールが届く被害があったと報告されています。
占い関連の迷惑メール以外にも、出会い系サイトや怪しい詐欺メールも送られてくることもあり危険です。
個人情報の登録が必要なサービスも多いので、運営会社も含めて信頼できる相手かどうか慎重に判断しましょう。
1回の鑑定で結論を出せる占い師に頼る
鑑定結果を小出しにする占い師は引き伸ばしをする可能性が高いので、1回の鑑定で結論を出してくれる占い師を選びましょう。
1回できちんと結論まで教えてくれる占い師を選ぶポイントは鑑定スピードです。鑑定スピードが早く、結果を簡潔に教えてくれる占い師は1回の鑑定で結論を出してくれます。
鑑定スピードについては、その占い師の口コミを見れば分かります。
「短時間で鑑定してくれました」といった口コミがされている占い師を探しましょう。
不安を煽る占い師は2度と利用しない
不安を煽る占い師は有害なので、どんなに気になっても再び利用しないでください。占い詐欺の多くは利用者の不安を煽り、冷静な判断力を失わせるところから始まります。
「前世からの悪縁が現世の運気を悪くしている」などと、不確かな根拠をもとに利用者を困惑させ、自分の指示に従うよう巧妙に利用者を言いくるめます。
いたずらに不安を煽る占いは金銭的な被害だけでなく、メンタル面にも悪影響を及ぼすため耳を傾けるべきではありません。
占い師と話していて不安を感じるようなら、「気分が悪くなったから切ります」と言って鑑定を切り上げましょう。
健やかな日々のためにも、その占い師の鑑定を受けるのは止めておきましょう。
あり得ないことを言う占いサービスは避ける
「必ず当たる」「復縁率100%」といったあり得ないことが書かれている占いサービスは避けたほうが賢明です。占いに絶対はありえず、当たるときもあれば外れる時もあります。にもかかわらず強い言葉で不安な人の気を引くのは悪質です。
利用者に対する配慮に欠けるので、平気で詐欺行為をすることも考えられます。
同様に、「絶対不幸になる」「確実に上手くいく」といった強い言葉を使う占い師にも警戒しましょう。
利用者の心をいたずらに刺激する表現を使う占い師は不安を煽る占い師と同じく危険です。
占い詐欺の返金を弁護士に依頼すべき理由
占い詐欺に遭ったら速やかに弁護士に相談するのがおすすめです。
消費者センターや国民生活センターでも相談できますが、目的を返金に絞って依頼することはできません。
なぜ返金は弁護士に依頼すべきなのか、どういったメリットがあるのか確認していきましょう。
どこから攻めるのが一番効果的か知っているから
弁護士は占い詐欺を攻めるポイントを詳しく知っているので力になってくれます。
占いサービスは利用規約に鑑定の結果については責任を負わないことが明記されているため、鑑定やその結果に関するトラブルに関して運営会社の責任を追求するのは簡単ではありません。
そのため鑑定内容以外の部分で運営会社や占い師の違法性を追求していく必要があります。弁護士は法を犯している部分の見極めができます。
とくに占い詐欺の返金を数多く経験した弁護士は責任の追求が正確なので、裁判で勝ってお金を取り戻してくれるでしょう。
占い詐欺のやり口に詳しいから
弁護士は占い詐欺の手口や、返金させないための姑息なやり口に詳しいので適切に対処してくれます。
お金を取り戻すには詐欺の手口に合った解決手段を選ぶことが重要です。
クレジットカードで料金を支払っていたなら支払いを停止し、払ったお金を返金してもらう「チャージバック」をカード会社に申請することになります。
高額なスピリチュアルアイテムを分割で購入した場合は「支払い停止等の抗弁に関する手続き」を申請します。
詐欺手法の弱点と対処法に詳しい弁護士なら、常に効果的な手段を用いてくれるでしょう。
詐欺業者と対峙した経験が豊富なため、焦らずじっくり対応してくれるところもポイントです。
弁護士のなかには裁判で勝った後に逃げた詐欺師を3年間追跡して、返金させた先生もいます。
厄介な返金請求や交渉を全て任せられる
弁護士は全ての法律事務を行えるため、依頼者に代わり各種手続きを代わりにやってくれます。
詐欺師に返金させるには、裁判などの法的手続き以外にも警察とのやり取りする時もあります。
様々な機関と連携する際に書類の作成などの手続きが必要になるため、素人1人が処理するのは難しいです。
弁護士に一任すれば全ての手続きを正確かつ迅速にやってくれるでしょう。
詐欺を行った相手との交渉を任せられることも魅力です。素人を相手にしない詐欺師でも弁護士は別です。
誤った対応をすれば刑事告訴につながる可能性もあるため、返金に応じやすくなります。
弁護士が実際に業者に返金させた事例
弁護士が占い詐欺をどのように扱い、お金を取り戻すか具体的な事例を見ながら確認しましょう。
事例ごとに返金に至った手続きの大まかな流れが分かります。
自分の占い詐欺を弁護士に依頼しても大丈夫かどうか確かめる判断材料にもなるでしょう。
被害届を突破口に100万円以上を返金
Aさん(60代女性)は、お金に余裕のある老後にしたいと占いサイトで相談をしました。
鑑定を受け色々な話をしたAさんは無料で鑑定してもらえる期間が終わる頃に、占い師から協力して宝くじで高額当選をしないかと提案されます。
この提案を受けたAさんは継続して鑑定を受け続けますが、宝くじは当たりません。半年間も鑑定を続けたAさんの総支払額は100万円を超えていました。
Aさんから依頼を受けた弁護士は警察に被害状況の報告と証拠の提供をし、警察に被害届を提出します。
警察はこの届出を受理し、それを受けて弁護士は占いサイトと交渉。
その結果、全額返金に成功しました。
霊感商法でだまし取られたお金を裁判で取り戻した
職場の人間関係に悩んでいたBさん(40代女性)が電話占いサイトを利用したところ、人間関係のトラブルが解消するとからと勧められるままに占い師から高額な塩や水晶を購入しました。支払い額の合計は410万円に達していました。
しかし、その後インターネットで利用した占いサイトの悪評を見て、だまされたことに気づき弁護士に相談します。
占いサイトの運営会社の所在地に誤りがあったものの、弁護士はサイトの管理者を特定して裁判を起こし、最終的には250万円を取り戻しました。
詐欺占い師を抱えていた運営会社に返還請求したケース
家庭内に悩みを抱えていたCさん(60代女性)は、雑誌で知った占い師に相談しました。
何度かメッセージのやり取りをした後、いきなり呪文の書かれたメールを40通書いて送るよう言われます。
指示通りに40通もの呪文メールを書いて送ったCさんでしたが悩みが解決する兆候はありません。購入したポイントの総額は800万円になっていました。
Cさんから依頼を受けた弁護士は、詐欺行為を行った占い師ではなくサイトの運営会社に返還を請求。680万円を返金させました。
弁護士に依頼してから返金されるまでの流れ
弁護士に占い詐欺の返金を頼みたい人のために、依頼から返金の受け取りまでの流れを解説します。
調査から交渉まで一任できるため、依頼者がすべきことは多くありませんが、一連の流れを把握することで返金手続きの進捗具合が理解しやすくなります。
① 法律相談の予約を取る
いきなり依頼をするのではなく、まずはじめは弁護士事務所が提供している法律相談に申し込みましょう。
弁護士の選び方は実績を重視してください。占い詐欺の返金を数多く解決した実績がある弁護士を選びます。
しかし、占い詐欺に限定すると見つかりにくい場合は、詐取被害の解決に強い弁護士を中心に探しましょう。
法律相談の多くは予約制です。いきなり事務所に押しかけずに予約をしてください。
多くの弁護士事務所がインターネットを使った申し込みに対応しています。
② 相談をして被害内容と希望を伝える
法律相談では次の内容を弁護士に伝える必要があるため、事前に調べてメモしておきましょう。
- 振込先(支払い方法)
- 詐取された金額
- 詐欺の内容(手口)
- お金を取られた日時
- お金をだまし取られた経緯
- 最終的に何を望むのか
弁護士が状況を把握しやすいように可能な限り詳細な説明ができるよう意識してください。
弁護士はこの相談で依頼を受けるかどうか判断します。そのため十分な証拠がないと依頼を断ることもあります。
弁護士に達成可能な仕事だと認識してもらうためにも、次の証拠を可能な限り用意して持っていきましょう。
- 契約書
- 相手と交わしたメールやLINEを印刷したもの
- 通話記録
- 規約の内容を印刷したもの
③ 最終的な目標と費用を確認して契約する
相談の結果、弁護士が依頼を受けると判断した場合、詳細な契約内容の説明をしてくれます。調査内容と最終目標を確認して納得できるものだった場合は契約を結びましょう。
費用に関しては明細で次の項目の金額を必ず確認してください。
着手金 | 依頼内容によって異なりますが相場は10万円~40万円です。 |
報酬額 | 返金されたお金の一部は弁護士への報酬になります。30%未満であれば問題ありません。 |
その他の費用 | 交通費や通信費(切手代)などが含まれます。 |
相場よりも著しく高額な料金を提示していないか確かめましょう。
④ 弁護士が調査を行う
弁護士は依頼を受けたら速やかに調査を行います。詐欺を行っている個人が特定できない場合は、本名や住所の調査を行います。
弁護士には「弁護士会照会」と呼ばれる特別な調査権限があり、公私の団体に問い合わせて必要な情報を取得できます。
これを使い詐欺師の本名と住所を確認し、裁判やさらなる調査に活用します。
自分で行う調査以外にも、調査会社を使って調べさせることもあるでしょう。場合によっては依頼者に情報提供を求める場合もあります。
弁護士に依頼した後も、詐欺を行った占い師や運営会社とのやり取りを見つけた場合は保管してください。
⑤ 調査内容から返金に効果的な手法を選び行動を開始する
調査が完了して詐欺の全容が判明すると、お金を取り戻すために有効な手段が判明します。
弁護士は返金のために次のような手段を用います。
チャージバック | クレジットカードで支払ったお金を取り戻す |
銀行口座の凍結 | 詐欺業者の使っている銀行口座を凍結し、利用できなくします |
支払い督促 | 裁判所から詐欺業者にお金を返すよう督促が行われます |
訴訟 | 訴訟を起こして返金請求をします |
中には弁護士に依頼しなくても自分だけで利用できる手段もありますが、適切に申請するために弁護士に任せましょう。
⑥ 返金額の受け取り
詐欺業者が返金に応じるか、裁判所からの督促の結果、強制執行となればお金が戻ってきます。
依頼者に渡されるお金は返金額から弁護士への成功報酬を差し引いたものになります。仮に成功報酬が30%で、返金額が400万円だとすると、受け取れるのは280万円です。
利用する弁護士事務所によっては成功報酬の他に事務手数料や諸経費が差し引かれることもあります。
返金手続きの他には今回の依頼に関する詳細な調査報告や、今後の注意点などについて説明があります。
2度と被害に遭わないように、アドバイスに耳を傾けてください。
返金については下記の記事でまとめています。
⇒詐欺で騙し取られたお金返ってくる!返金を受け取れる5つの方法
まとめ:占い詐欺は返金が難しいので一刻も早く弁護士に相談!
占い詐欺は信憑性が低く、利用者を不安にさせる鑑定を行うにもかかわらず、悪質な鑑定を根拠に返金を請求できないため、お金を取り戻すのは難しいです。
チャージバックや口座凍結など個人でできる対処法が有効でない場合もあるので、すぐ弁護士に相談しましょう。
弁護士なら詐欺の手口ごとに、返金につながる最も効果的な手段で対応してくれます。
まずは十分な詐欺の証拠を用意して弁護士の法律相談に行ってみましょう。費用が心配な場合は相談料や着手金が無料の弁護士事務所を利用してください。