ワンクリック詐欺・架空請求詐欺の手口と対処法|無視できないケースも解説
ワンクリック詐欺と架空請求詐欺はインターネットを利用するなら特徴を知っておきたい詐欺のひとつです。どちらも相手の不安を煽りながら一方的に支払いを請求してきます。
そこで今回は2つの詐欺の手口と、その対処方法について解説します。無視すればいいと言われることもある詐欺ですが、実は無視できないケースがあるため、こちらについても取り上げます。
詐欺被害に遭った際に注意すべきことや、被害を未然に防ぐ方法についてもお伝えするので、しっかり対策したい人は、ぜひ参考にしてください。
ワンクリック詐欺・架空請求詐欺の特徴
ワンクリック詐欺および架空請求詐欺は契約をしていないにもかかわらず、一方的にサービスの利用料を請求してくる犯罪です。
ワンクリック詐欺は架空請求詐欺の一種ですが、インターネットでボタンや画像をクリックしただけで料金が発生する点が特徴的なため、架空請求詐欺とは別に扱われる傾向があります。
年々、手口が巧妙になり、最新のものはクリックしなくても支払いを求めてくるため手口を知らないと対処が難しいです。
架空請求詐欺は何の前触れもなく支払いを要求するメールが送られてくるケースが目立ちます。
多くの人が日頃から使っているサービスに関連付けて料金を請求するため、初心者には見極めが難しいでしょう。
また、架空請求詐欺はインターネットを使っていなくても被害に遭う危険性があり、より警戒が必要です。料金を請求する封書やはがきが突然郵送されてきます。
被害者の割合は高齢者が多く、20代は全体の約1割と国民生活センターは報告しています。
ワンクリック詐欺や架空請求詐欺を防ぐために、ネットリテラシーがいかに重要かが分かるでしょう。
ワンクリック詐欺の手口
ワンクリック詐欺で使われる手口について解説します。
ボタンを押すと代金を請求する定番の手口だけでなく、様々な手法が用いられるので全てを紹介することはできませんが、注意すべきものを厳選して取り上げます。
知らない手法を使われても動揺しないように、1つでも多くの手口を確認しておきましょう。
アダルトコンテンツを悪用したワンクリック詐欺で見られる手口で、男性の興味を引くようなアダルト画像がページに数多く表示され、それをクリックすると請求書が表示されます。
より巧妙な場合は動画のサムネイルのように表示されるため、画像の内容を動画で見たいと思う男性は画像をクリックしやすいです。
画像をクリックしたことでコンテンツが購入されましたと主張するケースが多いですが、画像をクリックする際に購入を確認するダイアログが表示されることはありません。
契約した事実がないのに料金だけ請求される典型的なワンクリック詐欺のパターンです。
WEBサイトで頻繁に見かける年齢認証ボタンや生年月日を入力するフォームを操作すると、購入が完了したと表示され、代金を支払うよう要求します。
年齢認証ボタンはアダルトコンテンツを扱うWEBサイトなら表示されるのが当たり前です。大手から個人のサイトまで、ボタンの形状やメッセージが異なっても操作はほとんど変わりません。
そのため、つい普段と同じように年齢認証ボタンを押してしまいます。
習慣を悪用した卑劣な手口と言えるでしょう。
アドウェアとはパソコンに潜み、特定の処理を実行するプログラムのことです。
ワンクリック詐欺に利用されるアドウェアは広告を表示させたり、ウイルスに感染したと警告メッセージを表示します。
アドウェアのアクションは様々ですが、共通しているのは詐欺サイトに誘導するところです。
サイトにはワンクリック詐欺や架空請求詐欺が仕掛けられており、多くはページを開くと同時に詐欺用のスクリプトが実行されます。
勝手にWEBページが表示されるので混乱するでしょう。
ワンクリック詐欺がより悪質に進化したものがゼロクリック型です。恐ろしいことにクリックしなくてもサイトを見ているだけで請求画面が表示されます。
多くの人の興味を引くコンテンツを扱ったWEBサイトを用意し、そこに請求画面を出すスクリプトを潜ませるのが基本的な手口です。
Javascriptを有効にしてブラウジングしている人の多くが、このトリックを見ることになるでしょう。
請求画面が表示された場合、ブラウザの戻るボタンを押しても上手く機能しないことがあるので、落ち着いてページを閉じてください。
WEBサイトでボタンを押すなどのアクションをした時にシャッター音が鳴り、その後に架空請求画面が現れます。
スマホでインターネットを見ている場合に遭遇する手口で、スマホのカメラが勝手に自分を撮影し、その画像を相手に送信したかのように見せかけます。
この手口はアダルトサイトを利用している時にやられると厄介です。見ていることを知られたくないサイトで写真を撮られ、それをバラすと脅されるので相手の言いなりになる危険性があります。
架空請求詐欺の手口
架空請求詐欺の基本的な手口はプレッシャーをかけて不安にさせ、支払いをさせることです。そのために権威者を装うなどの様々な脅しのテクニックを悪用します。
正常な判断力を奪い、「払うしかない」と思わせるのが詐欺師の常套手段なので、理由もなく払わせようとする脅しに屈しないようにしましょう。
それでは架空請求詐欺のやり口を見ていきます。
動画サイトをはじめとする、あらゆるサイトの管理者を装いサービスの利用料金を請求します。
支払わないと法的手段に訴える、高額な延滞料が発生するなど脅し文句が添えられるのも特徴です。
安心させるために「保険が適用されるため、すぐに支払えば料金が安くなりますよ」といった文章が添えられることもあります。
具体的なサイト名を挙げずに支払いだけ要求するケースもあれば、有名なサイトの名前を使うこともあり、送り主の名前だけで詐欺かどうか判断するのは危険です。
相手が戸惑い焦るように裁判所の関係者を装うこともあります。
よく利用される裁判所の関係者は次のとおりです。
- 裁判官
- 書記官
- 裁判所に関係した団体や個人
裁判所関係者をかたり架空請求するケースでは、犠牲者に対して裁判や調停が起こされていると伝え、裁判費用を請求します。
支払い期限は短く、届いてから数週間以内に期限が切れて裁判になると脅かすので、焦って支払う人もいます。
どの裁判所で裁判が行われるのかなど具体的なことは書かれず、裁判が起こされていることだけ告げてくるため、見分けるのは難しくありません。
他のものよりも手の込んだ手口です。
まずは特別な権利を得たと通知して、その権利を他の人が利用できるよう名義を貸してくれませんかと提案してきます。
無論こんな提案が実際にされることは滅多にありません。
被害者がその申し出を受けると、しばらくして弁護士を名乗る男から、名義貸しは違法行為なので何もしないでいると警察につかまりますよと脅されます。
この際、逮捕されないように手続きをするという理由でお金を要求します。
名義貸しについては下記で詳しく解説しています。
⇒名義貸しが違法になる5つのケース|名義貸しのリスク・断り方・対処法が分かる
権威者を装わずに脅し文句を何度も使い相手にプレッシャーをかけて支払わせることもあります。
追加の支払いが発生する、裁判になる、といった契約にまつわる典型的な脅しが多いため、詐欺に関する標準的なリテラシーがある人なら一目で架空請求だと分かるでしょう。
しかし、人には言えないいかがわしいサイトを利用していて、そのサイトのサービスに似た請求書を送られ、家族や会社にバラすと脅されると「もしかしたら…」と思う人は少なくありません。
シンプルな手口ゆえに、偶然が重なると脅しが効果を発揮するので危険です。
画面に個人情報と思わしき内容のデータを表示して、サービスを利用した証拠があるから料金を支払うように言ってくるケースです。
WEBサイトにアクセスすると相手に自分のIPアドレスを知られます。このIPアドレスからは次のような情報が取得でき、脅しに使われます。
- 利用しているプロバイダ
- アクセスしてきた地域(自分の住所とは異なる場合が多い)
- 利用しているブラウザ
こういった一見すると個人情報と思われるような情報を見せて、被害者に個人を特定されたと思わせます。
そのうえで支払わないと自宅に担当の弁護士がたずねますと言ってくるので、被害者の不安は一気に高まり、指示に従ってしまいます。
ワンクリック詐欺・架空請求詐欺の事例
ここからはワンクリック詐欺や架空請求詐欺の具体的な事例を見ていきましょう。
これまで紹介してきた手口がどのように悪用されるのか、どういった人が被害に遭うのか、被害額はいくらなのかなど、より詳しい情報を確認できます。
詐欺に対する意識がより高まるでしょう。
ある日、男性のメールアドレス宛に利用料を請求する通知が送られてきました。
メールは有料サイトの運営会社からで、サイトの利用料を支払わないと支払い請求のための裁判を起こすと書かれており、どうしていいか分からなかった男性は無視することにします。
すると後日、再度メールがあり、裁判を起こすことになったので供託金を支払うように要求されます。
男性はこれに応じて15回にもおよぶ振込を行い、支払い総額は4000万円を超えました。
男性のスマートフォンにショートメールで不審なメールが届きます。
メールには有料動画サイトの登録解除を行わないと口座凍結などの法的措置を取ると書かれており、男性は困惑します。
詳しい話を聞こうとメールに書かれていた電話番号に問い合わせてみると、動画の視聴料が未払いとなっており、放置すればブラックリスト入りして動画が視聴できなくなると言われます。
動画が見れなくなるのは困ると感じた男性は、相手の指示に従いデジタルギフト券を購入し、コード番号をメールで伝えました。
しかし、他の動画サイトの利用料も未払いだから支払うように言われます。
おかしいと感じた男性が警察に相談したところ、詐欺事件が発覚しました。
男性(30代会社員)が自宅に帰ると郵便受けにダイヤルQ2を利用したサービス提供会社の請求書が入っていました。
ダイヤルQを利用したことがなく、請求額も3万円と高額だったため、事務手続きに何か誤りがあったのではと考えた男性はダイヤルQ2のサポートセンターに問い合わせます。
すると、ダイヤルQ2のスタッフからサービス提供会社から請求書が送られることはないと言われます。
詐欺だと気づいた男性は通知を無視し、それ以降は請求が来なかったそうです。
神戸に住む75歳の女性に電話があり、医療センターの証券の購入権が当選したと言われます。
何のことだかさっぱり分からない女性でしたが、医療センターを利用するつもりがないなら、医療サービスを受けたい人に権利を貸して欲しいと言われ、購入権の名義を貸すことに同意します。
数日後、医療センターの職員という男から電話があり、名義を貸すことは違法行為であり、適切に対処しないと逮捕されますよと脅されます。
怖くなった女性は指定された住所に現金550万円を宅配便で送りました。
男性はインターネットを見ていた時に誤ってアダルトサイトへのリンクをクリックしてしまいます。
すると画面に「登録完了」と大きく表示され戸惑います。
画面をよく見ると下側に「誤って登録した場合はこちら」と書かれたボタンがあり、男性は思わずクリックしました。
登録を解除できると期待した男性は画面の指示に従い本名や住所、勤め先を入力フォームに記入し送信します。
それから数日が経ったある日、会社宛にアダルトサイトの請求書が届き、慌てた男性はすぐに50万円を指定の口座に振り込んでしまいます。
納得いかない男性は弁護士に依頼して、支払ったお金を取り戻すことに成功しました。
無視できるワンクリック詐欺・架空請求詐欺のタイプ
ほとんどのワンクリック詐欺や架空請求詐欺は無視して問題がありません。むしろ無視するのが一番の対処法である場合が多いです。
「適切に対処しないと支払いが確定してしまうのでは?」と不安に感じる必要はありません。特定商取引法や電子消費者契約法において、意図しない契約は無効であることが定められています。
電子消費者契約法の第3条では次の条件を満たす場合、契約は成立しないとしています。
- 消費者に申し込みの意図が無い
- 誤って申し込んだ
つまり、契約に際して利用者に契約の意図を確認しない詐欺行為は無効ということです。
特定商取引法でも次のケースにおいて契約が無効だとしています。
- 顧客の望まない契約を無理やり結ばせる
- 取引条件の詳細を顧客に提示していない
商品説明が一切なく、突然契約が結ばれたと主張するワンクリック詐欺はどちらにも該当するため、多くのケースで支払う必要はありません。
詳細な商品説明や購入確認が無い架空請求詐欺についても、同じように支払い義務は生じないため、基本は無視して問題ありません。ただし、いくつかのケースでは注意が必要です。次の項目で詳しく解説します。
無視できないワンクリック詐欺・架空請求詐欺のタイプ
法律で定められた確認を怠っているワンクリック詐欺や架空請求詐欺については、無視するのが最良の対処策ですが、いくつか無視できないケースもあります。
無視すると「詐欺師の支払い請求が認められる」または、「二次被害に遭う」といったリスクにさらされるので、適切な対処が必要です。
身に覚えのない請求書が来て、架空請求詐欺だと気づき放っておいたら裁判所から支払督促や少額訴訟に関する通知が来ることがあります。
この場合、無視し続けると詐欺師の主張が認められ強制執行などの法的措置が行われる可能性があるので危険です。
怪しい請求書を受け取った後に裁判所からの封書やはがきが来たら、通知書を持って裁判所の窓口で相談しましょう。
通知書自体は偽造されている可能性があるので、通知書に書かれた連絡先には問い合わせないでください。
パソコンやスマホでWEBサイトを閲覧中にワンクリック詐欺や架空請求詐欺の被害に遭った場合、何もせずにページを閉じれば問題になることは滅多にありません。
しかし、その後からパソコンやスマホの動作が重くなった場合は対応が必要です。詐欺に遭ったWEBサイトで他のマルウェアにも感染している可能性があります。
パソコンに詳しい人に見てもらうか、PCショップやその他のサービスを使ってパソコンの健康診断をしましょう。
ワンクリック詐欺・架空請求詐欺に遭った時に気をつけること
ワンクリック詐欺や架空請求詐欺に遭遇した際に、うかつな行動をすると被害を拡大させる危険性があります。
素人考えで安易な行動を取らないように、詐欺に遭った場合に気をつけることを確認しておきましょう。
架空請求詐欺だと気づいた後に、どう行動すればいいか知っていれば落ち着いて対処しやすくなります。
焦ると判断力を失い判断ミスをしやすくなります。表示された入力フォームに個人情報を記入してしまったり、記録しておくべき情報をメモせずにブラウザを閉じるなどのミスで、状況が悪化しかねません。
お金を請求された時点では、相手に有効な情報が伝わっていないため、状況を把握する時間は十分にあります。急ぐ必要性は全くありません。
焦らせるような言い回しや、画面にカウントダウンが表示されると落ち着かなくなりますが、一度深呼吸をして冷静になりましょう。
架空請求詐欺のメールやはがきには問い合わせ先が記載されています。誠実さを装って、「ご質問がございましたら、こちらまで」のような文言付きでメールアドレスや電話番号が記載されている場合もありますが、間違っても問い合わせしないでください。
連絡すると電話番号やメールアドレスが記録されて、ダークウェブなどの犯罪組織が利用するネットワークで情報が売買されるリスクがあります。
相手に連絡先を知られることで、その後に何度も支払いを催促される危険性も考えられます。
誤って請求書に書かれた連絡先に電話で問い合わせた場合、すぐに電話を切っても詐欺師から連絡が来ることがあります。詐欺師が使っている電話は詐欺用のものですから、電話がかかってくるとすれば全て新たな標的からです。彼らにしてみれば、折り返しの電話をするのは当然と言えるでしょう。
詐欺師から電話が来ても対応する必要はありません。相手をするだけ時間の無駄なので、番号をブロックしてください。番号を変えて電話してくることがあるので、その場合はブロックを何度かすることになります。あえて電話に出て、一切対応せずスマホを離れた場所に放置するやり方も有効です。
ワンクリック詐欺や架空請求詐欺に遭った場合に、一番やってはいけないことはお金を支払うことです。一度払ってしまうと、だませる相手だと認識して何度も請求してきます。「手元にも銀行にも無い」と言ったら、消費者金融から借りてでも払わせようとするでしょう。
たとえ少額でもお金を渡すのはやめてください。金額にかかわらず1回の支払いで詐欺が終わることはありません。
請求されても払わず相手にしなければ、そのうち標的を変えます。
ワンクリック詐欺・架空請求詐欺の対策方法
この項目ではワンクリック詐欺や架空請求詐欺に遭わないための対策法について解説します。いくつかのポイントに気をつけるだけで、被害を受けにくくなるでしょう。万が一のために、裁判への備えについても軽く触れます。
- 違法性のあるサイトを開かない
- 安易にメールのURLをクリックしない
- 利用規約を読む習慣をつける
- ワンクリック詐欺を解決してくれるサービスにも注意する
- 裁判に備えて証拠を集める
ネットサービスを安全に利用するためにも役立つ知識なので、ぜひ内容を確認してください。
違法性のあるサイトを開かない
WEBサイトからの漫画の違法ダウンロードが問題になっていますが、そういった法律に違反したコンテンツを提供しているサイトは開かないようにしましょう。
ファイルをダウンロードするためのボタンにワンクリック詐欺が仕込まれていたり、ファイルをダウンロードした後に架空請求をされる可能性もあります。
他にもサイトを閲覧中にパソコンやスマホが重くなる事例もあるので、利用している機器に余計な負担をかけます。
何より著作権法に触れる危険性があるので、正規のコンテンツを利用してください。
安易にメールのURLをクリックしない
送り主がよく分からないメールに記載されているURLはクリックしないのが賢明です。架空請求のページが開くことがありますし、マルウェアに感染したり、ウイルスが含まれた実行ファイルをダウンロードすることもあるでしょう。
メーラーによってはURLをクリックすると確認のダイアログが表示されるものもあります。設定が必要なものもあるので、こういったセキュリティーを高めてくれる機能を利用するのも忘れないでください。誤って詐欺サイトを開くことを防げます。
利用規約を読む習慣をつける
危険なサイトは利用規約が杜撰で身勝手な内容になっているため、規約を読むだけで運営者のモラルが判断できます。
ワンクリック詐欺や架空請求詐欺を行っているサイトの規約には次のような特徴があるので、注意深く規約を読んで安全性を確認しましょう。
- キャンセルに関する記載が無いか、キャンセルできないと書かれている
- サービスの退会方法が書かれていない
- 退会方法の説明が無いのに、退会しない限り支払いが続くと書かれている
- 個人情報の扱いに関する項目が無い
ワンクリック詐欺を解決してくれるサービスにも注意する
ワンクリック詐欺を解決、もしくは防いでくれるサービスを見かけた場合は注意してください。
ネットの広告などでワンクリック詐欺を防ぐソフトウェアなどを見かけても安易にクリックしてはいけません。その広告がワンクリック詐欺である危険性があります。
詐欺師は常に標的を探しています。自分でワンクリック詐欺を回避できない人が頼るサービスといえばソフトウェアや保険です。詐欺師はこのことをよく知っていて、ソフトウェア会社などを装い巧妙に偽のサービスをアプローチしてきます。
ワンクリック詐欺の対策を企業に頼るなら信頼できる大手にお願いしましょう。
裁判に備えて証拠を集める
疑わしいところがあるWEBサイトを利用する場合や、怪しい郵便物が届いた時は、裁判に備えて証拠を集めておきましょう。
保管しておくべきものは次の5つです。
- メールや郵便物
- 規約ページを印刷した紙や、規約ページのスクリーンショット
- ワンクリック詐欺が行われたページを印刷したもの(またはスクリーンショット)
- 詐欺を行った相手との会話を録音したもの
規約ページや詐欺が行われるページは修正される可能性が高いので、おかしな点に気づいた時点でスクリーンショットで記録するようにしましょう。
まとめ:ワンクリック詐欺・架空請求詐欺は冷静な対応が重要
ワンクリック詐欺や架空請求詐欺は被害者を脅すことで判断力を奪い、本来なら不要な支払いをさせる悪質な詐欺です。手口を知らなければ相手の口車にのせられて、大切なお金を失うでしょう。
どちらの詐欺も相手を選ばず手あたり次第に仕掛けて、問い合わせしてきた人を標的にするため、一番の対処法は無視することです。
多くのケースでは2つの詐欺を無視してかまいませんが、裁判所から書類が送られてきた場合は最寄りの裁判所に相談してください。
詐欺師の脅しにひるむことなく冷静な対応を心がけて、悪質な架空請求詐欺を撃退しましょう。