副業詐欺はこれから副業を始めたい人にとって頭の痛い問題です。そこで今回は悪質な副業詐欺を見分ける方法について解説します。

サイトやサービスのどこを見れば詐欺だと分かるのか、具体的なチェックポイントが分かります。

さらに被害に遭った時に素早く対処できるように、副業詐欺に対して弁護士が何をしてくれるのかについても解説します。

読めば安心して副業サイトを利用できるでしょう。

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副業詐欺の基本的な特徴

副業詐欺の基本的な特徴

副業詐欺とは副収入を得たい人に対して仕事を紹介するなどと言いながら情報商材を売りつけたり、犯罪行為をさせる悪質な行為のことです。

普通に働くよりも効率的かつ楽に稼げるなどと聞こえのいい話をしますが、サービスを購入すると途端に姿を消したり、次第に仕事の紹介件数が減ります。

支払った以上に稼げるケースはまずありません。

仕事を斡旋するという名目で高額な教材を販売する詐欺は昔からありましたが、最近の副業詐欺はより巧妙になっています。
そのひとつが今回取り上げる副業詐欺です。

WEBサイトを使った詐欺で、副収入や副業で検索した際に表示されるので目に入ります。

ページを開くと紹介されている手法を使い稼いだ人の体験談が数多く書かれており、簡単に収入が得られるように感じます。

WEBサイトで行われているためサービス提供者と顔を合わせることはありません。

問題が発生しても相手を追跡しにくいので、被害に遭わないためにも詐欺のサインに気づくことが大切です。

副業詐欺の代表的な手口

副業詐欺の代表的な手口

副業詐欺は様々なタイプがあります。なかには知らなければ詐欺とはとても思えないものもあり危険です。

金銭を詐取するもの以外にも犯罪行為に加担させるタイプもあるので、知らぬ間に犯罪者になる可能性もあります。

これから代表的な副業詐欺を8つ紹介しますので手口を確認しましょう。

多くの手口を知ることで、より詐欺被害に遭いにくくなります。

ECサイトの運営代行で稼げると誘う

ECサイトの運営を代行することで売上の一部を得られるという名目で、被害者にサイト作成費を請求する詐欺です。

サイトを作成すればECサイトから継続してお金が入ってくるため、長い目で見れば大きなリターンが得られると被害者に勘違いさせます。

多くは月1万円程度の少ない元手で始められることをアピールしますが、手続きを進めていくと最終的には10万円以上支払うことになります。

親しみやすいデザインのサイトと相まって「簡単にできそう」と思ってしまうので注意が必要です。

ECサイトの作成を依頼し運営代行を始めると最初の月だけは収入が得られることもありますが、当初言われていた金額よりも少なかったり、全く入ってこない月もあり、ほとんど稼げません。

そのうち担当者と連絡が取れなくなり、売上が全く入ってこなくなります。

悪質なケースではサイトの作成費を支払った直後に連絡が付かなくなることもあります。

必ず儲かると投資に誘う

手軽に始められる副業としてテレビや雑誌で盛んに取り上げられている株式や不動産投資を悪用した詐欺です。

「このサイトをご覧になった方だけの特別な投資プランです」とアピールしながら、投資資金を提供するよう言ってきます。

投資できる人数に制限があり、急がないと楽に稼げる機会を失うと煽るのが特徴的で、被害者から冷静な判断力を奪います。

サイトにカウンターが設置されており、刻一刻と残りの枠が減っていくのを見せる凝ったサイトもあります。

事業実態が無いので、どれだけ魅力的なビジネスプランが披露されていても張子の虎です。いくら投資してもリターンはありません。支払った分だけお金を失います。

注意したいのは友人から勧誘が来る場合があるところです。普段から付き合いのある友人からSNS経由で紹介されることがあります。

「あの人がいいと言うなら」と契約を考えますが、アカウントを乗っ取られているだけなので信用してはいけません。

高額な情報商材を購入させる

インターネットでできる副業のやり方を詳しく解説した動画やPDFといった情報商材を売りつける詐欺です。

せどりやアフィリエイトのような個人でもすぐ始められる副業のやり方を教える情報商材で、WEBサイトには「素人でも、いきなり月10万以上稼げる」「月100万円稼いだノウハウを惜しげもなく公開」などと魅力的なことが書かれます。

情報商材の中身はPDFファイルもしくは動画ファイルで、内容はネットで検索すれば得られるノウハウばかりです。

情報が古く利用できないノウハウもあり、全く役に立ちません。アプリが同封されていることもありますが、起動しなかったり、ウィルスに感染していることもあり危険です。

副業界隈で知名度がある人がおすすめしていることもあるので、安易に信用せずに中身を吟味することが大切です。

輸入ビジネスの仲介料を請求する

海外の商品を販売して収入を得られると言いながら、仲介手数料を請求する詐欺です。

購入できる場所が限られている海外の商品をフリマサイトやネットオークションに出品して稼ぎましょうと誘います。しかし、法外な手数料を請求してくるため渡された商品を販売してもほとんど利益は残りません。

仲介手数料以外にコンサルタント料も請求されることがあり、最終的な収支が赤字になることもあります。


利益が出ないことについてクレームを入れても、「相場のある品物なので」と誤魔化されるでしょう。商品が思うように売れず、手数料だけ請求され続けるケースもあります。

国内の物販で稼いでいる人は海外商品にも手を出してみたくなりますが、輸入ビジネス特有の税金や配送方法の話で上手く誤魔化され、割に合わない取り引きを結ぶこともあるので注意が必要です。

高額なセミナーに誘う

特定の副業界隈でメンター的な存在の人物が自身のWEBサイトやSNSで行うことが多い詐欺です。

トレンドの副業手法を紹介すると言って、まず最初にありきたりな手法を取り上げていき、最後に本当に儲かる手法を紹介する段階になって「続きは限定会員様向けのセミナーで!」と有料セミナーに誘います。

セミナーでは有益な情報が得られると期待しますが、実際は自己啓発セミナーのように毒にも薬にもならない話を延々と聞かされます。

代表的な詐欺セミナーの内容は次の3つに分類されます。

  • 副業手法やノウハウは伝えずメンターの成功体験だけが語られる
  • メンターがおすすめする商材を販売する
  • すでに時代遅れの稼げない副業のやり方が解説される

いずれにせよ、副業で稼ぎたい人が求めている情報は得られません。

仕事を紹介する名目で資格取得の教材を売る

稼ぎたい人に仕事を斡旋する副業サイトのふりをして、高額な教材を販売する詐欺です。

大手リクルート企業を参考にしたオシャレなサイトデザインや、利用者の体験談、具体的な企業名が記載されるなど手の込んだ作りになっているため、普段用心している人でも思わず信じてしまうこともあります。

教材を購入して資格を取得し、詐欺業者が求める水準以上のスキルを身につけたら仕事を紹介しますと言いますが、資格を取得する頃にはサイトごと消えてしまいます。

なかには仕事の紹介はおまけで、副業に利用できる難関資格を誰でも簡単に取得できると宣伝するものもあります。

こちらも利用者の成功体験談が豊富に掲載され、高額な教材の購入を促しますが、教材の中身はいたって平凡な内容です。

情報商材などを使ったマルチ商法

情報商材を販売するほどバックマージンが得られると宣伝して会員を増やす、典型的なマルチ商法を副業サイトで行うケースもあります。

情報商材を使ったマルチ商法自体を副業にした悪質なケースで、副収入を得るためマルチ商法にのめりこむので被害は拡大していくでしょう。

一般的なマルチ商法と同じく、家族、友人、仕事や地域の知り合いにも話をもちかけ、最終的には全ての人間関係が崩壊します。

情報商材のジャンルは副業に限らず、様々なものを扱います。どれだけ熱心に取り組んでも役に立つノウハウは一切蓄積せず、キャリアにもならないため、止めると何も残りません。

次の副業に経験が活きることもないでしょう。今回紹介する詐欺の中で最も避けるべきものです。

違法行為の代行業務をさせる

仕事を紹介してくれるサイトにも闇バイトのように違法行為を代行させる案件が紛れています。

一般の案件に並んで掲載されているので違和感がなく、単純な仕事内容にもかかわらず報酬がいいので受けてしまう人が少なくありません。

よくある違法行為の代行案件は次のようなものです。

  • 荷物を受け取り指定の住所へ発送する。もしくは自分で運ぶ。
  • 依頼者から伝えられたクレジットカード番号で商品を購入し指定の場所に送る。(購入代行)
  • カスタマーサポートに寄せられる苦情に返答する。

荷物の受け取りと発送の代行は、薬物など違法な物を運ばされることが多いです。

次の購入代行は依頼者が詐取したクレジットカードの情報を使うことになるため明確に違法行為になります。犯罪者の片棒を担ぐことになるでしょう。

さきほどの発送代行と同じく、手口を知っていないと違法行為をしていると気づけないでしょう。

最後は詐欺業者が提供するサービスを契約した人からの苦情を受けるチャットサポートです。

決まった受け答えをするだけですが、何度かやっているとお客の様子から詐欺行為に加担していることに気づきます。

副業詐欺を見破るために確認すべきこと

副業詐欺を見破るために確認すべきこと

副業詐欺は次から次へと新しい手口が生み出されます。ひとつずつ確認するのは難しいので、詐欺サイトを見破るために確認すべきことをお伝えします。

初心者でも判別できる具体的な確認ポイントを選んで解説していくので、詐欺に詳しくない人でも役立ちます。

極端な言葉を頻繁に使っていないか?

「絶対」「確実」といった語気が強い単語が使われていないか確認してください。

詐欺サイトは副業したい人にとって魅力的なフレーズが数多くちりばめられています。絶対や確実といった単語は被害者を安心させるためによく利用されるので、とくに注意が必要です。

投資で副収入を得ようと考えている人は、とくに絶対や確実といった言葉に気をつけてください。投資に絶対や確実はありません。リスクが無いように誤認させる表現は誠実と言えないでしょう。

無責任な言葉遣いをする副業サイトは利用を控えてください。

初期費用が高額ではないか?

仕事の案件を提案してくれるサイトを利用する場合は、高額な初期費用がかからないか確かめましょう。

仕事がもらえるなら少しくらい高くても、後で稼いで取り戻せばいいと高額な契約を結ぶ方がいますが、その考え方は詐欺サイトの思うつぼです。決済が完了したらお金は相手の自由になるため、もう戻ってきませんし、仕事も提供されません。

最近は詐欺と気づいた被害者が支払いを止めるのを待って少額訴訟を起こす手口にも注意が必要です。少額訴訟は無視すると支払いが確定してしまうため、裁判に詳しくないと支払い義務を負うことになります。

少額訴訟を起こされたら裁判所に異議申し立てするのを忘れないでください。

LINEの友達追加を求めらえるか?

サービスを利用するためにLINEの友達登録をする必要がある場合は気をつけてください。相手のLINE情報を取得することで、継続的に詐欺行為のターゲットになる危険性があります。

詐欺を行う人間たちは独自のネットワークでつながっており、詐欺の被害に遭った人たちの名簿をやり取りしているとも言われています。詐欺のネットワークで名前が出まわったら悪質な詐欺行為に何度も標的にされかねません。

LINEを登録しないと使えない副業サイトの利用は控えてください。

儲かる話ばかりしていないか?

サービスを利用して儲かった話ばかりして、損をするリスクについて一切触れない業者は不誠実です。企業は自社のサービスについて利用者にリスクを正確に説明する責任があります。

「リスクゼロで稼げる」「成功率100%」などとメリットばかり利用者に語る業者は信用できません。誤った認識を持たせようとしていると考えていいでしょう。

投資や物販関連の副業は不確定要素が大きく必ず儲かるものではありません。その他の副業にもメリットとデメリットがあります。

儲かる話ばかりする業者とは距離を置きましょう。

サイトに十分な会社情報が記載されているか?

詐欺サイトは会社情報を適切に公開しないことが多いので、公式サイトの会社情報が記載されたページを開いて、適切に情報を公開しているか確認しましょう。

健全な企業は公式サイトに次の情報を公開しています。

  • 運営会社の名前(登記されているもの)
  • 所在地(フロア番号や部屋番号まで記載されているもの)
  • 問い合わせ先電話番号(固定電話のもの)
  • 代表者名
  • 創業年月日

会社名と所在地、電話番号は必ず確認してください。きちんと法人としてサービスを提供している場合、会社名を登記するのは当然のことです。登記情報提供サービスを使って登記されているか調べましょう。

所在地にビルが建っている場合は部屋番号やフロア番号まで正確に記載されているか確かめてください。

電話番号は固定電話のほうが信用できます。携帯電話は不正利用されている場合もあるので信頼性は低いです。

本当に稼げるビジネスなのか?

サイトで紹介されているビジネスモデルが本当に稼げるのか冷静に検証しましょう。

物販で稼ぐと宣伝しているなら、扱う商材の取引価格や、どれくらいの量が取り引きされているか確認してください。フリマサイトやネットオークションで商材の名前で検索すれば簡単に相場や取り引き量が分かります。

投資で利益を出すと言っているなら、よく似た投資手法の運用利回りと比較して著しく高くないか調べると現実的かどうか判断できるでしょう。

副業詐欺に遭った時にとるべき行動(返金が可能か?)

副業詐欺に遭った時にとるべき行動(返金が可能か?)

万が一の時に備えて副業詐欺に遭った時にとるべき行動を確認しておきましょう。すべきことがハッキリしていればパニックになりにくいです。

利用した副業サイトが詐欺かもしれないと不安になった時の相談先も分かるので、より安心して副業サイトを利用できるようになります。

被害額が返金できる可能性を探しましょう。

弁護士に話を聞いてもらう

副業サイト詐欺の被害に遭った人が望むのは返金でしょう。弁護士は詐欺の加害者からお金を取り戻すために法的手段を取れるプロフェッショナルです。

返金を期待するなら真っ先に弁護士に相談してください。不法行為があったことを証明し、損害賠償請求をしてくれます。

ほかにも刑事告訴をすることで、詐欺を行った者に重い処罰を課すこともできるでしょう。

相手を特定する必要があるなど、いくつか制限がありますが、最も効果的にお金を取り戻せる手段を持つので、話だけでも聞くことをおすすめします。

警察に被害届を出す

警察に被害届や告訴状を出すことで、詐欺を行った副業サイトを捜査してもらえる可能性があります。被害届が数多く提出されている場合、警察は事件性が強いと判断し、重い腰を上げて捜査してくれるでしょう。

告訴状は詐欺業者に刑事罰を課したい時に提出します。犯罪行為があったことを示す証拠があれば告訴状が受理され捜査が行われます。

詐欺業者にとってどちらも都合が悪いですが、告訴状は刑事罰が課せられる可能性があるので、できれば取り下げて欲しいと考えるでしょう。示談を有利に運ぶための切り札になってくれることもあります。

利用中の決済サービスを停止する

詐欺業者への支払いを止めるために決済サービスを停止しましょう。現金や銀行振込で一括払いした場合は対処できませんが、クレジットカードや後払いアプリを利用した場合は支払いを止められる可能性があります。

クレジットカードは24時間電話サポートを行っていることが多いので、真っ先に電話して事情を説明しましょう。

セキュリティコードまで詐欺業者に伝えてしまった場合は、いつ不正利用されてもおかしくない状況なので、一刻も早くカードを停止させてください。時間との勝負になるでしょう。

カードを停止すべきか分からない場合は、日本クレジット協会が提供している専用窓口「クレジットに関する相談窓口」でアドバイスしてもらうこともできます。

クレジットカードの不正利用について下記でまとめています。
クレジットカード不正利用の手口と対策を徹底解説

契約を解約する

継続して支払いが発生する契約を結んでいるなら速やかに解約しましょう。

サイトに解約のやり方が一切記載されていない場合は、メールで解約の意思があることを明確に詐欺業者に伝えておくことが大切です。支払いが発生しても、それ以前に解約の意思を相手に伝えていたと証明できれば、返金につながることもあります。

解約手続きが完了した後も副業関連のサービスを紹介する通知が来るようなら、詐欺業者からのメールやLINEをブロックしましょう。

弁護士に依頼して詐欺業者とのやり取りを一任するのもおすすめです。

集団訴訟が行われていないか確認する

被害者が多くSNSなどで問題が頻繁に指摘されている副業サイトの場合、集団訴訟が行われているか、計画されていることがあります。経済的に余裕がなく、弁護士に依頼できなくても集団訴訟に参加すれば専門的な知識を持った弁護士に依頼できるでしょう。

集団訴訟のメンバーが多いほど1人あたりの弁護士費用が安くなり、裁判で返金が認めやすくなるといったメリットもあります。世間に認知されマスメディアに取り上げられれば警察の捜査が行われることも期待できます。

副業詐欺にあわないために心がけたいこと

副業詐欺にあわないために心がけたいこと

詐欺に遭うと心身ともに大きな負担となるため、副業詐欺にだまされないように普段から心がけることを解説します。

これから紹介することを習慣にすれば、副業詐欺に遭いにくくなります。

初めて副業サイトを利用する人にもできることなので、ぜひ内容を確認してください。

仕事や稼ぎ方の詳細が分からないものは避ける

どうやって稼ぐのか分からない、もしくは収入を得るまでの具体的な流れをイメージできない副業サイトは避けましょう。情報を小出しにされて、いつまでも稼げないことがあります。もちろん収入が無い間も支払いは発生します。

投資で収入を得るタイプの副業サイトはとくに仕組みが曖昧なものが多いで気をつけましょう。損失が出ても一時的なもので後で取り戻せると誤魔化して契約を続けさせようとします。また、わざと利益が出にくい難解な投資手法を紹介して、より高額な手法を提案する手口もあります。

全く知らない分野の副業を始めるなら仕組みが分かりやすいものを選びましょう。

大手の副業サイトに掲載されている仕事をする

確かな実績があり信頼できる大手企業が提供している副業サイトを利用してください。報酬額が相場並みなので大きく稼ぐことはできませんが、案件の内容をある程度確認してくれるので比較的安全性です。

副業によく利用されているサイトには次のようなものがあります。

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • Anycrew
  • クラウドテック

案件を出すクライアントを評価する仕組みがあるサイトもあり、悪質なクライアントはひと目で分かります。

お金を払うことなく始められる副業を選ぶ

お金を払わなくても始められる副業サイトを優先して利用しましょう。
高額な料金を支払わないとサービスが利用できなかったり、ノウハウを教えてもらえないものは詐欺である可能性が高いです。

副業詐欺だとバレると警察に逮捕されるため、悪徳業者はなんとかして被害者に早くお金を払ってもらいたいと考えています。そんな詐欺業者の都合にマッチするのがお金を先に支払うシステムです。

安全を重視するなら、サービスを利用してから支払える副業サイトを使いましょう。

運営会社の詳細なデータを確認する

契約する前に運営会社の詳しいデータや、サービスの口コミを確認してください。

詐欺を行っている副業サイトは会社概要のページが無かったり、情報が不足しています。正確な情報を載せれば簡単に足が付きますし、誤った情報を掲載すれば利用者に疑われるため、不完全な会社情報しか公開できません。

会社概要ページに次の情報が記載されていない副業サイトは利用を控えましょう。

  • 運営会社の商号(登記された会社の名前)
  • 事業所の所在地
  • 固定電話の番号

第三者の意見を聞く

自分だけで判断せずに見識豊富な人の意見を聞くようにしましょう。とくに自分の知らないジャンルの副業は勘違いしやすいので、安易な判断は大きな損失につながりやすいです。

インターネットの詐欺に詳しい人に助言を求めるのが理想ですが、適当な人物がいない場合は消費者センターなどの専門機関に相談してください。

大手副業サイトを利用している場合は、専用掲示板で悩みを投稿するのもおすすめです。会員だけが利用できる掲示板では経験豊かなフリーランスから具体的かつ実践的な助言をもらえます。

契約内容を書面で渡してくれるところを選ぶ

トラブルがあった際に責任の所在を明確にするために契約は欠かせません。相手の責任を追求できるように契約内容を書面で渡してくれる副業サイトを選びましょう。

しかし、多くの副業サイトは契約書を郵送することはありません。その場合はサイトに掲載されている規約が書かれたページを印刷して保管しておきましょう。利用規約の内容は契約者両名が同意した場合、法的拘束力を持ちます。

利用規約は公式サイトに掲載されていますが、必ず印刷してください。

規約は突然内容が変えられることがあります。

副業詐欺で弁護士ができること

副業詐欺で弁護士ができること

ここでは弁護士が詐欺サイトからお金を取り戻す方法について解説します。弁護士に依頼すると具体的どんな手段を用いて返金を迫るのか見ていきましょう。

弁護士が利用する法的手段の内容を知って、弁護士を手助けするために何ができるか確認してください。

契約金の返金を詐欺師に迫れる

内容証明郵便を詐欺業者に送ることで返金を迫ります。内容証明郵便は郵便局が次の3つの事実を証明してくれるサービスです。

  • 手紙が宛先に送られたこと
  • 手紙の内容
  • 手紙が配達された日時

内容証明郵便を送ることで、こちらが詐欺業者に返金を請求していることと、いつ請求したのかを裁判で証明できます。

必ず稼げる副業と言いながら全く稼げない場合は契約の内容が達成されないため、明確な契約違反です。このことを内容証明郵便を使い詐欺業者に伝えることで、こちらが本気で返済を請求していると圧力をかけられます。

弁護士が詐欺行為の問題点を突いて返済を求めてくるので、危機感を感じた詐欺業者は素直に返金に応じることもあるでしょう。

詐欺業者の財産を差し押さえる

内容証明郵便には詐欺業者に返金させる強制力はありません。

裁判に慣れている詐欺業者なら内容証明郵便が送られてきても無視することがあるでしょう。そんな時には最終手段として訴訟を起こして詐欺業者の財産を差し押さえます。


訴訟を起こすためには訴える相手の情報が必要になります。最低でも詐欺を行った相手についての次の情報を事前に集めておきましょう。訴訟がスムーズに行えます。

  • 名前
  • 住所
  • 電話番号(およびFAX番号)
  • 勤め先の所在地や問い合わせ先の電話番号

副業詐欺で相談する弁護士を選ぶポイント

副業詐欺で相談する弁護士を選ぶポイント

副業詐欺に遭った際に、弁護士選びで戸惑うことがないよう選ぶポイントを取り上げます。

詐欺業者からお金を取り戻してくれる弁護士かどうか判断する場合に、どこを見ればいいのかが分かります。

知名度の低い副業サイトをどうしても利用したい場合は、これから解説するポイントを参考に弁護士を見つけてから副業サイトに申し込むと、より安心して副業できるでしょう。

副業詐欺の訴訟で実績がある

副業詐欺に関連した訴訟を起こし、詐欺業者からお金を取り戻した実績があるか確認してください。

弁護士事務所のWEBサイトの実績が掲載されたページを開いて、副業サイトと関係のある詐欺を解決した事例がないか確認しましょう。

実績を確認するうえで大切なのは信憑性です。本物の実績なのか確かめるために次のことを確認してください。どちらか1つでも確認できれば信憑性の高い実績です。

  • 事件番号が記載されている
  • 掲載されている実績が法律関連の雑誌で引用されている

公式サイトに利用者の成功談や口コミが数多く載っている業者もありますが、いくらでも好きなように書けるため不確かな情報です。当てにはできないでしょう。

迅速に対応してくれる

返金を勝ち取るためにも迅速に対応してくれる弁護士に依頼してください。

いつ運営者が消えてしまうか分からない副業詐欺は迅速に対応する必要があります。突然、サイトごと姿をくらますこともあり、そうなると情報の収集すら満足にできません。

メールや電話への対応は弁護士により異なり、数分でメールを返信してくれる弁護士もいれば、数時間かかるケースもあります。なかには数日間、電話にすら出ない弁護士もいます。

無料または低額の法律相談サービスがあるなら、それを利用してレスポンスの速さを確認しましょう。

成功報酬が割合が30%以下

いくら実績豊富な弁護士でも相場を大幅に超える成功報酬を要求されてはたまりません。良識的な報酬額で利用できる弁護士を探しましょう。

詐欺の返金を依頼する場合、着手金の相場は10万円程度で、報酬額は返金される金額の5%~30%と言われてます。成功報酬がこの相場におさまる弁護士に依頼しましょう。

成功報酬のレートは弁護士事務所により扱いが大きく異なり、返金額が期待できない場合は成功報酬の割合が相場よりも高く設定されることもあります。

お金を取り戻すことが重要な場合は、報酬額のレートが低いところを選んでください。

初回相談が無料で受けられる

返金できるか疑わしいと感じる時や少しでも費用を抑えたい時は、最初の相談を無料で受けられるところを選んでください。5,000円~1万円ほどかかる相談料を節約できるでしょう。

相談料が無料に設定されているところは実力が不十分だと思われがちですが、集客力が無いだけで確かな実力を持っているケースがあります。集客のために相談料を無料にしているだけなので頼りになるでしょう。また、最近は初回相談を無料にする弁護士事務所が増えています。

安易な偏見のせいで詐欺被害に遭わないようにしてください。

まとめ:副業詐欺に遭ったら実績ある弁護士に相談しよう

まとめ:副業詐欺に遭ったら実績ある弁護士に相談しよう

副業詐欺を見分けるには次の6つのポイントを確認しましょう。

副業詐欺を見分けるポイント
  • 「絶対」や「必ず」といった極端な言葉を使う
  • 高額な初期費用を請求する
  • LINEの友達登録を求める
  • 儲かる話ばかりする
  • 運営会社の情報が不足している
  • ビジネスモデルが曖昧または非現実的

上記のうち1つでも当てはまるものがあれば副業詐欺の可能性があるため、利用を控えてください。

詐欺被害に遭わないためには、詳細がよく分からない副業を避けて、大手企業が運営する副業サイトを利用することも大切です。疑わしい点があれば消費者センターなどの専門家の話を聞きましょう。

万が一、詐欺の被害に遭った場合は速やかに実績ある弁護士に相談してください。訴訟を見据えて適切に行動してくれます。

初回は無料で相談できる弁護士事務所もあるので、まずは話を聞いてもらいましょう。

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